ロペペディア

日々の雑感

今ある学校の中で、最も民主的な学校ー【八ヶ岳サドベリースクールスタッフ:鈴木 一真】

こんにちは。

ロペスです。

 

 

皆さん、子どもが自分で何を学ぶか、何で遊ぶか、自由に決められる学校があるのをご存知ですか。

もっと言うと、そもそも学ぶかどうか、遊ぶかどうかも自由。

ただその自由には責任が伴い、自己決定に対して自己責任がある。

ある意味とても厳しい学校です。

 

その学校の名前は「サドベリースクール」

 

アメリカのボストンにある「サドベリーバレースクール」がその発祥です。

日本には、兵庫県にある西宮サドベリースクールを始め、東京、神奈川、北海道などでも、サドベリースクールの考え方のもと運営されている学校があります。

数は少ないながらも、情報感度の高い教育者から熱烈な注目を浴びる学校です。

私の友人の言葉を借りると「数ある教育の中で最も民主的な学校」であるサドベリースクール。

 

今日はそんな学校の一つ、八ヶ岳サドベリースクール」でスタッフとして働く一人の友人のインタビューです。

※インタビュー内容はスクールを代表するものではなく、個人の見解です。 

 

元サドベリースクール生、現サドベリースクールスタッフ

 

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鈴木一真、平成4年6月生まれの25歳。

兵庫県尼崎市生まれ。

元西宮サドベリースクールの学生で、現在八ヶ岳サドベリースクールのスタッフ。

好きな色は緑色。

フレームの太いメガネが似合うナイスガイ。

彼こそ私の友人であり、今回のインタビューの相手です。

 

インタビューの前に彼の経歴を説明しておきましょう。

小学校6年間は公立小学校で過ごし、公教育で言ういわゆる学力的にも生活態度も「優等生」だった彼。

12歳の中学生のころから、学びの場を兵庫県の西宮市にある西宮サドベリースクールへと移します。

そこで18歳まで過ごし、自身が持った課題意識である「社会で働けるかどうか」を試すため一度企業へ就職。

その後、西宮サドベリースクールでスタッフとして三年間勤務します。

サドベリースクールのスタッフとして働くことに面白さを覚えた彼ですが、「どこのサドベリースクールでも同じように面白いのだろうか」という疑問を持ち、次第に西宮サドベリースクール以外のスクールでも働いてみたいという思いを持ち始めます。

西宮サドベリースクールスタッフを三年間務めた後、他のスクールへの就活をしながら民間の保育園で勤務。

そして2016年1月、山梨県にある八ヶ岳サドベリースクールのスタッフに就任し、現在2年目を迎えます。

 

今回のインタビューでは、彼がサドベリーに惹かれた理由、現在の活動、今後どうしていきたいかなどを中心にお聞きしました。

 

インタビュー5本目。

山梨県北杜市、緑豊かな山々に囲まれた環境に癒やされながらスタートです。

 

 

12歳の選択

 

ロペス:そもそもなぜサドベリースクールを知っていた?

 

鈴木:元々弟が体験入学や見学で行っていて、そこから聞いた。当時弟はあまり学校が楽しそうではなくて、母親が他の学校を色々調べて「こんな学校があるよ」と弟に紹介したのが始まり。初回の体験入学で、弟がスクールのみんなとカラオケに行ったと話を聞いた時にすごく驚いて。「そんなん行っていいわけないやん」と当時は思っていた。

 

ロペス:小学校6年間通い、卒業してすぐにサドベリースクールに入った?。

 

鈴木:いや、一ヶ月くらいは中学校に通っていた。中学校に行くのは当たり前のことだと、その時は思っていたから。ただ弟の体験入学の話を聞いて「そうではない選択肢」に可能性を感じた。そして興味を持って自分も体験入学に参加し、スタッフの人と話したことで、今まで持っていた価値観が崩れ去った。

 

ロペス:スタッフとはどのような話をした?

 

鈴木:あまり詳しい内容までは覚えていない。ただサドベリースクールについて説明されたと思う。その話から、それまで自分が持っていた「中学校、高校、大学と進んで就職」という価値観が当たり前ではなかったのだと気づいた

 

ロペス:一般の公立中学校から、サドベリースクールへ通おうと思ったのはなぜ?

 

鈴木:単純にここでやってみたい。サドベリーって楽しそうって思ったからかな。あと、さっきの話であったけど、自分は今まで優等生で人から言われたことしかやってこなかった。その自分のスタンスのせいで小学校は全然楽しくなかった。この先中学校、高校と進んでいってもずっと人から言われたことだけやり続けるのかと考えた時に、「自分のやりたいことってなんだろう」という疑問を持った。それを考えたくて、サドベリーへ行ったというのが理由かな。

 

ロペス:それは公立の中学校ではできないことだった?

 

鈴木:当時自分の中では中学校は言われたことをやるものだという認識だった。それを覆して、中学校の環境で自由にすることは考えられていなかったかもしれない。サドベリーでは「全部が自分の時間である」というのが良かったかもしれない。

 

ロペス:中学校は自分の時間がないと?

 

鈴木:そう。カリキュラムを変えたりは出来ないわけだから。やろうと思えば数学の時間だけ授業を受けるとか出来たかもしれないけど、それをしようとは思わなかったかな。そもそも数学をカリキュラムとして組み込むかどうかというところから、自分で考えたかったし。

 

ロペス:なるほど。それで総合的に判断してサドベリースクールを選んだわけね。

 

 

サドベリースクールとは

 

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ロペス:そもそもサドベリースクールって一体何なの?

 

鈴木:俺が行っていたのは西宮サドベリースクールで、それ以外のサドベリースクールに通っていたわけではないから、全てのサドベリースクールがどうかというのは説明できない。当時の西宮サドベリースクールの説明ということならできる。

 

ロペス:じゃあ当時の西宮サドベリースクールについて、聞かせてもらっていい?

 

鈴木:そうやな。初めて聞く人に説明するなら、時間割がなくて、テストといった評価がなくて、○○すべきといった価値観の押しつけもない。自分の言動は全て自分で決められる。学校の予算やどんなスタッフを雇うかという学校を作る話し合いにも生徒全てが関わることが出来る。ただその結果出てきた結果の責任は、全て決定に関わった子どもたちにある。そんな学校ですって言うかな。

 

ロペス:うーん。わかりにくいな。サドベリー行けば、何をして、何が出来るようになるの?

 

鈴木:それはな、スタッフが一方的に決めて子どもたちに押し付けるものではないと思う。子どもが自分で考える事じゃないかな。サドベリーに行って、何がしたくて、何が出来るようになりたいのか。それは本人が考えることであってスタッフが決めることではない。

 

ロペス:なるほど。子どもたちが決めるのね。

 

鈴木:ただ今回は俺への個人的なインタビューだから、個人として子どもがどういう時間を過ごしているのか、何を得られるのかは語って良いものだと思う。

 

ロペス:是非語って(笑)

 

鈴木:サドベリースクールでは子どもたちが「自分の人生を自分で決めている」んだと思う。それは評価という他者からの価値観の押しつけがなくて、子どもの人権が保証されているという意味で、実現できている。

 

ロペス:評価があれば人権は保証されないの?

 

鈴木:評価基準があって、ああしないといけない。こうしないといけない。そういうのがあると、その子自身の人権が守られていることにはならないと俺は思うかな。

 

ロペス:うーん、その点は公立学校現場にいてた俺からすると、評価が人権を奪うっていうのは、ちょっと納得がいかないところだけど(笑)今回はそこが主題ではないから、是非機会を改めて評価の話はしよう。

 

鈴木:そうやね。とりあえず説明はこんな感じかな。全体向けにするなら、一言で「子どもの自由を100%信頼する学校」って説明している。

 

ロペス:今までの説明を聞くと、その一言でもなるほどってなるな。

 

 

八ヶ岳サドベリースクールでの生活

 

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八ヶ岳サドベリースクールHP

http://yatsugatake-svs.org/

 

 

ロペス:次に今働いている八ヶ岳サドベリースクールについて、聞かせてもらっていい?

 

鈴木:今はここで働いて2年目で、設立当初のことは話で聞いているだけなんだけど。俺の着任1年目の仕事は、スタッフのやることを整理しようと思って、色んな役職や必要な仕事を洗い出した。それをスクールミーティング(子どもたちが議決権を持つ会議)で提案して、広報の担当とか、事務の担当とかを決めたかな。あと、その時初めてスタッフ選挙も導入した。

 

ロペス:子どもがスタッフを雇うかどうか決めるっていうあれね。サドベリーならどこでもあると思ってたけど、無かったんだ。

 

鈴木:そう。またスタッフの契約期間なんかも決まってなかったから、任期を1年って提案して決めた。それがないと明日にでも辞められちゃうし永久的にそのスタッフを雇用することになるかもしれない。それはスクールにとって良くないと思う。

 

ロペス:なるほど。そうやって徐々に体制を整えてきたわけね。それも一真(鈴木)の一存ではなくて、子どもたちのミーティングで出来上がってきたと。

 

鈴木:そこはすごく大事。スクールはスタッフの私物じゃないからね。

 

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スクールミーティングの様子

 

 

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活動の様子

 

 

選挙について

 

ロペス:ちょっと思ったんだけど、選挙制度って怖いよね。1年しか雇用が保証されてないわけでしょ。そこのところ、どう思っているの?

 

鈴木:確かに1年で職を失う可能性はあるけど、自分はあまり恐怖だとは考えていない。現時点でスクールにとって一番良いスタッフを選べる制度だから。

 

ロペス:スクールにとってはね。一真(鈴木)にとってはどうなの?

 

鈴木:俺は八ヶ岳サドベリースクールでスタッフをできなくなったとしたら、それは残念だと思う。いや、残念というか、実力不足だったと捉えるかな。でもそれだけが仕事だとは考えていないし、八ヶ岳サドベリースクールで今必要じゃないと判断されても、他のサドベリーではスタッフができると自負している。

 

ロペス;強気やね(笑)

 

鈴木:仮に選挙で落ちて仕事にも就けなくなって、どこかで野垂れ死ぬとしても、スクールがそれで良くなってるならいいかな。

 

ロペス:単純に一真(鈴木)を好き嫌いで判断して、あいつうざいからクビにしようってなることも考えられるんじゃない?

 

鈴木:もちろんそれもある。ただその結果スクールがうまく行かなくなって潰れるっていうリスクも子どもたちは負っている。スタッフを選挙で選べるということは、当然選挙で選んだ結果に対して責任を負うことになるからね。それくらい子どもたちに責任がある。

 

ロペス:そうか。それは慎重に判断するね。いやーでも俺は職を失うって、怖いと思うけどな。

 

鈴木:怖くはないと言うと嘘になるけど。でもだからといってスクールにすがりつくのは間違いで、そうなるとスクールを私物化してしまう。スクールは子どもたちのものであって俺のものではないからね。

 

 

今後のビジョン

 

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ロペス:今後、一真(鈴木)個人としてはどうしていきたい?

 

鈴木より良い、質の高いサドベリースクールスタッフとは何か、というところを探し求めていきたいと考えている。どんな仕事をするのか、生徒から求められるスタッフとはどのような存在なのか。そういったものを追求していきたいと思っているかな。

 

ロペス:俺の中では、ずっとストイックにそれを突き詰めているイメージだけどね。

 

鈴木:いや、初めはそうじゃなかった。ただ「子どもと関わりたい」っていう、単純な動機でサドベリーのスタッフをしていた。今はそうではなくて、もっと質の高いスタッフとは何かを考えて、それを目指していきたいなと思っている。

 

ロペス八ヶ岳サドベリースクールのこれからは?

 

鈴木:それは俺が決めることじゃない。子どもたちが決めること。俺のスクールじゃないからね。子どもたちのスクールだから。

 

ロペス:子どもたちの学校、そこは徹底してるんやね。

 

取材を終えて

  

今回夜行バスで遠方の山梨県まで足を運び、一真(鈴木)に話を聞いてきました。

私と一真

同じ教育という分野に属していながら、全く思想や手法の違うサドベリースクール。

個人的には「それって大丈夫なのか?」と思うところも多いのですが、これからの時代、こういう今まで無かった形の教育がたくさん出てくるのは、個人的にとても楽しみです。

次はスクールの子どもたちにも話を聞いてみたいな。

 

今回はここまで。

インタビューに協力してくれてありがとう!!

 

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ジャパニーズウイスキーの地、白州【白州蒸留所】

こんにちは。

ロペスです。

 

 

幼い頃から読書がとても好きでした。

小学校の時は図書室でよく本を借りて、家に篭もるという、まるで本の虫状態。

中学生になってからは、父親の書庫から本を抜き出して読んでいました。

 

その頃よく読んでいた本のジャンルが「ハードボイルド」と呼ばれるもの。

渋いナイスミドルが活躍するストーリーです。

特に好きだった作家が大沢在昌さん。

gendai.ismedia.jp

 

gendai.ismedia.jp

 

もう本当に大好きでしたね。

ひたすら読んでました。

 

そんなハードボイルド作品の中で外せないのが「お酒」「煙草」

特に「お酒」は事細かに描写されることが多いです。

 

薄暗いバー。

物言わぬバーテン。

琥珀色のウイスキー

謎に包まれた憂いのある美女。

 

もうこれが揃えばハードボイルドです。

 

私は中学時代からハードボイルドにドハマりし、20をこえたら必ず暗いバーでウイスキーを舌の上で転がし、煙草を燻らせ、女を口説くと決めていました。

まあうまくいかなかったわけですけど。

 

そんなウイスキーには並々ならぬ思い入れがある私にとって、とてもうれしい出来事が。

山梨の友人に会いに行った昨日一昨日。

何の因果か、なんとサントリーの白州蒸留所へ見学に行くことが出来ました。

 

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数少ない歴史ある国産ウイスキーブランド、白州。

今回はそのサントリーの白州蒸溜所の見学レポートです。

 

 

 

白州蒸溜所とは

 

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創業者 鳥井信治郎

 

 

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二代目 佐治敬三

 

 

ジャパニーズウイスキーの生みの親と言われる、サントリー創業者の鳥井信治郎

その理念を受け継いだ2代目社長の佐治敬三が、1973年に開設したのが白州蒸溜所です。

この辺りは水どころとしても有名で、ウイスキーの他にも「七賢」や「富嶽」などのおいしい日本酒や、甲州ワインなど、種類問わずたくさんのお酒生み出されています。

大自然に抱かれ、清らかな水に恵まれた甲斐駒ケ岳の麓、白州。

世界でも稀な高地で豊かな自然環境の中で、新しいウイスキー原酒づくりがここ白州で始まったのです。

 

 

バードサンクチュアリ

 

白州蒸留所に入り、まず第一に目に入ったのがここ。

鳥の聖域「バードサンクチュアリ

 

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なんでやねん。

 

ウィスキーを見に来たのになんで鳥やねん。

 

そんな疑問を他所に、どんどん奥へ進んでいく友人たち。

何しに来たの、君たち。

 

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サンクチュアリ感あふれる光景

 

友人「ここサンクチュアリ感すごい」

 

 

いやいやいや。

そうじゃないでしょ。

ウイスキー飲みにいきましょうよ。

 

そう思いながら奥へ進んでいきました。

 

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あれ・・・楽しい。

久しく自然に触れていなかった私たち。

鳥のさえずりや木々の揺れる音、青々と茂る葉。

そんな様子に心を奪われ、本来の目的を忘れ存分に楽しみました。

 

 

テイスティング

 

さすがに見学の時間のこともあるので、後ろ髪を引かれる気持ちではありましたが、バードサンクチュアリを後にしてウイスキーテイスティングができるBAR白州へ。

 

 

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友人二人とカウンターで。

 

 

世界各地から集まったウイスキーが、原価同然の価格で楽しむことが出来ます。

 

 

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やすっ!!

 

 

私は泥炭酒が好きなので、ピートの効いたラフロイグを。

そして、やっぱりここまで来たら山崎と白州は飲んでおかないといけないなと思っていたので、12年をいただきました。

 

 

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ボトルとグラスの並びを逆にするという痛恨のミス。

 

 

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既に耳が赤い。

 

 

これが15mlあってですね。

結構多い。

軽く飲み比べをするつもりだったのですが、がっつり飲んでしまってちょっとフラフラに。

 

最後にはドライバー以外が気持ちよくなってBARを後にしました。

 

 

ハイボールづくり

 

ここで体験ワークショップを一つ。

白州のハイボールをつくるワークショップに参加してきました。

どうすれば美味しいハイボールを作ることが出来るのか。

サントリー流のやり方を教えていただきました。

 

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説明がていねいで、とてもわかりやすかったです。

 

氷の入れ方やミントの香りの出し方など、一手間加えることで美味しくなるコツをたくさん教えていただきました。

 

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氷をうまく入れられただけで舞い上がる私。隙間なく入れるのがコツだそう。

 

 

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ウイスキーと氷が触れて「ぱちぱち」と音がします。

 

 

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ミントを加えて爽やかに仕上がったハイボールを一口。

 

 

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そしてこの顔である。

 

 

博物館見学

 

 

最後は博物館へ。

 

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正面玄関

 

この頃にはウィスキーにハイボールに、たんと飲んでいたのでだいぶ気持ちよくなっていました。

 

博物館は一階から三階まであり、サントリーの歴史やウィスキーの歴史、酒造りの歴史などを学ぶことが出来ます。

 

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日本のウイスキーの歴史コーナー。

 

 

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世界のお酒の歴史も学べます。

 

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トリスの紹介。

 

 

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トリスバー。お酒だけでなく、それが楽しまれた場所も紹介されています。

 

 

最上階には展望台があり、八ヶ岳が一望できます。

 

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圧巻の一言。 

 

 

白州蒸溜所が大自然の恵みの中にある。

そんなことがわかる景色です。

 

 

取材を終えて

 

美味しいウィスキーを安く頂け、その製造過程を見学でき、歴史も学べる。

更には美しい景色まで。

盛りだくさんのサントリー白州蒸留所。

ウィスキーに興味のある方にとっては垂涎モノの施設です。

是非一度足を運んで見て下さい。

 

 

 

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新メディアー【奈良の生きづらさを抱えた人たちがつながるWEBメディア「いちる」】

こんばんは。

ロペスです。

 

 

ここ一、二ヶ月、仲間と構想を練っていた一つのプロジェクトが今日動き出します。

 

○「いちる」ー奈良の生きづらさを抱えた人たちがつながるWEBメディアー

naraichiru.wordpress.com

twitter:@ichiru_nara

 

 

奈良で育ってきたメンバーそれぞれが抱えている「生きづらさ」

それを言葉にして綴ることで、今「生きづらさ」を抱えている人たちにそっと寄り添いたい。

そんな思いから立ち上がったWEBメディアです。

 

私はライターとして、コラムの投稿やインタビューを書かせていただいています。

 

今回は「いちる」について、ご紹介していきます。

 

 

「いちる」とは

 

 

 

「いちる」とは、漢字で「一縷」と書きます。

意味は「一本の糸。ごくわずかであること」

 

なぜその言葉を選んだのか。

「いちる」に込められた想いが、代表のメッセージに書かれているのでサイト内から抜粋します。

 

 

 

「糸」はそれ一本では細いですが、しなやかな強さがあります。

また、糸を編んだり織ったりすることで一枚の布になることができます。

私たち人間は、一人ひとりでは不安で心細く感じます。

しかし、他の人とつながることで自身を認めることができたり、

また相手を認めることができるのではないかと思います。
 
 
「いちる」はそのような「つながりの場」であり続けていきます。

(代表:宇陀)

 

WEBメディアとして、「生きづらさ」を抱えて孤立している人たちの間に一本の細い糸を紡いでいく。

それは弱いつながりで、脆いものかもしれない。

でもそれが数多集まれば強いつながりになる。

 

そんな想いに共感した仲間たちが集まり、WEBメディア「いちる」は誕生しました。

 

 

 

なぜ「つながり」なのか

 

 

 

これにはメンバーそれぞれの価値観が色濃く反映されています。

一つ、私の価値観を例にとってご紹介しましょう。

 

私は「つながり」の大切さを身にしみて感じた時があります。

当時のことを書かせていただいたのが、こちらの体験談。

 

○体験談「選択肢」

「選択肢」naraichiru.wordpress.com

 

体験談では、どん底に落ちた際に多くの選択肢を持つことが大切だと書いていますが、そこで欠かせないのが周りの人たちの協力です。

 

人間追い詰められた時って、本当に周りが見えないんですよ。

 

世界で自分だけが不幸な人間に思える。

周りの人間がみんな幸せそうに見える。

 

そんな状況で自分から手を差し伸べることなんて当然できません。

このような状態の時に、周りから助けてくれる友人や仲間がいればどれだけ心強いか。

自分は過去の体験からそれを強く感じていました。

 

 

自己啓発的なメッセージを出したくない

 

 

メディアを立ち上げるにあたって、私が特にこだわったのがここ。

誰かに何か自己啓発的なメッセージを伝えたいわけではないのです。

ただその在り方を綴る。

「しんどいのは自分ひとりではないのだ」と感じてもらえるよう、そっと寄り添うメディアを作りたいんです。

 

ああすればいい、こうすればいい。

そういうメッセージって、しんどい時は全てシャットアウトしてしまいます。

どうすればいいかはわかっているんです。

今の状況が自分にとって好ましくないということもわかっている。

でも、それでもどうにもできない。

 

そんな時にですよ。

キラキラしたサクセスストーリーを語られても、正直申し上げてうざったいんですよ。

 

「ああ、あなたはすごいんですね。よかったですね。」

 

以外に感想なんて出てこないんです。

 

だからこそ、ただ綴る。

そこに何らかの自己啓発的なメッセージを持たせない。

このことを大事にしていきたいと思っています。

 

 

今後のビジョン

 

 

「いちる」は今はまだ未熟で幼いメディアです。

これから関わる皆さんと一緒に作り上げていくメディアです。

一人ひとりがそれぞれ「生きづらさ」を抱え、それでも力強く生きている。

そんな体験を数多く集めていき、「生きづらさ」を抱えた人たちに寄り添えるメディアとして成長していきたいと考えています。

 

 

 

○現在「いちる」では生きづらさを抱えている、抱えていた人の体験談を集めています。ご自身で文章化して投稿できるようであれば体験談を。難しいようであればインタビューに伺います。ご協力いただける方は下記メールアドレスまでご連絡下さい。

E-mail:ichiru.nara@gmail.com

 

ブランコとminiのあるお店ー【igu&peace VERANDA】

こんばんは。

ロペスです。

 

 

ここ最近フル稼働だったので、体に疲れが来ていたのか、朝起きた途端

 

「あ、無理だ」

 

となりました。

やっぱり仕事量の管理は大事ですね。

 

ということで、今日は動きの少ない書類仕事を中心に片付けて、夜は息抜きがてら羽を伸ばしに姫路まで。

 

今回はそこで見つけたおしゃれなお店をご紹介します。

 

 

igu&peace VERANDA

 

 

姫路駅から徒歩5分。

QWELL姫路の7Fにそのお店はあります。

名前は「igu&peace VERANDA」

意味はよくわかりません。

お洒落な感じです。

 

 

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一階の案内板

 

 

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わかりにくいと思いますが、入り口のドアはなんと本棚。ホグワーツみたい。

 

 

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miniの中で料理がいただけるとか。入れるのか、俺。

 

 

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バーカウンター

 

 

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ブランコ席なんてのもあります。

 

 

 

遊び心あふれるメニュー

 

ここのメニュー、中々洒落ているんですよ。

雑誌のような形になっていて、コピーが面白い。

 

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雑誌形式のメニュー。

 

 

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ハイボールの種類がたくさん。

 

 

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もちろんビールも。これだけの種類があります。

 

 

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能動か、受動か。

 

 

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ぶっ込んだらしい。

 

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酔いつぶれたい人へ。

 

 

いただきます!

 

早速料理に舌鼓を打つ。

脇を固めるのは豊富なドリンク。

タバコ吹かせながら、アルコールと煙に酔います。

 

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 セブンスターとマッカランのロック、ダブル。

 

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姫路駅を一望しながらいただきます。

 

 

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ローストビーフ

 

 

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ポテトサラダ

 

 

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カニ味噌焼き

 

 

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いただきます!

 

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本気で美味い。

 

 

結果 

 

 

料理が本当に美味しいです。

そしてお値段も低め。

ドリンクも種類が多く、きっとあなたの気に入る一杯があるはず。

ロマンチックな雰囲気が味わえますので、大切な人とぜひ。

 

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おわり

 

詩の授業

こんばんは。

ロペスです。
 

私の好きな詩に

 

 

「ほんとはね  折り畳み傘  持ってるの」

 

 
というのがあります。

いい詩ですよね。

この詩、確か小学四年生が作った詩だったと思います。 

私が塾講師をしている頃、この詩を使って一つの授業をしました。
 
今回はそのお話。

 

 

文学的文章では直接的な感情表現を避ける 

 

 

皆さん、学生の頃に国語の問題で

この時の登場人物の心情として正しいものを選びなさい

というような問題に出会ったことがあるのではないでしょうか。
 
「人の気持ちなんて本人以外わかるわけねぇだろ!」
 
と言いたい気持ちもわかるんですが、一応問題になってるからには答えがあって、それを導き出すための手がかりが必ず本文中に存在します。
 
しかし。

しかしですよ。

それが回りくどくてわかりにくい。
 
なぜか、小説や随筆などの文学的文章と呼ばれるジャンルの作品では、直接感情を表現するのを嫌います。
 

例えば「肩を震わせる」という表現。

これだけでは笑って肩を震わせているのか、ポロポロ泣きながら嗚咽をこらえて肩を震わせているのかわからないですよね。

この時によく言われるのが

文脈を読め!

ということ。

前後の話の流れから、順当に来たらおそらくこういう気持ちになるなと判断して答えを出します。

これがこの系統の問題の解き方です。

 

 

わかりにくさの中に楽しさがある

 

 

学生はだいたいこういう系統の問題が嫌いです。

大っ嫌いです。

稀に好きな子もいますが。


そんな子のために、ある授業を行いました。

その時使った詩が、最初に紹介した詩です。


「ほんとはね 折り畳み傘 持ってるの」


これ、どういう気持ちか皆さんわかりますか。

 

恋ですよね。

 

本当は折り畳み傘を持っているけど、相合傘をしたいから「持ってない」って嘘をついたんでしょう。

ちょっと悪いかなって気持ちと、でも相合傘出来て嬉しいなっていう、ふふってなるような淡い恋心を感じさせる詩です。

 

仮に。

仮にですよ。

ここで「好き」って書いちゃったら。

「恋」って書いちゃったら。

どうですか。

面白くないですよね。

この感覚なんですよ。

 

直接的な表現を使うと、わかりやすいかもしれないけど、わかった時の

 

「あー!こういうことね!」

 

っていう快感が無くなるんですよ。

 

 

語感を磨く

 

 

この詩を紹介した時、女の子は

 

「きゃーー!」

 

ってなってました。

反対に、男の子は大半が

 

「は?だから?」

 

って状態。

でも説明したら途端にニヤニヤし出す。

身悶えする子も出てくる。

 

ここで「意味がわかった喜び」が教室に広がります。

 

自分は「語感」というのを何よりも大事にしながら授業を行なっていました。

語感というのは、自分の考えですが、言葉や文章からイメージを受け取れる感性だと思っています。

登場人物のその行動は、その発言は、快の感情から来たものなのか。

逆に不快から来た感情なのか。

それを掴まないことには、文学的文章が読めません。

 

問題が解けないってこともあるんですが、そういう話は抜きにして、読んでいて楽しくないんですよ。

だからこそ、この「語感」を磨く授業をずっとしていたわけです。

最終的には国語が好きとは言わないまでも、小説が好きって子を増やすことができました。

 

 

 

これはあくまで自分の価値観なんですが、こういったわかりにくいものがわかる過程を楽しめるって、とても豊かだと思うんです。

最近教育から離れてはいますが、文章を書く身になったので、違う立場で「語感」を大切にしたいなと。

読者の「語感」を刺激できるような文章を書いていけるよう、これからも研鑽を詰んでいきます。

 

 

おわり 

仕事って何だ?

こんばんは。

ロペスです。

 

 

毎日記事書いてると、ネタが足りなくなってくるため、色々なところに出向いてネタを集めます。

 

「何か面白いことないですか?」

 

と会う人会う人にひたすら聞きます。

 

「○○が最近出来たらしいよ」

 

「今度○○でこんなイベントあるらしいよ」

 

親切にも皆さん色々な情報を教えて下さり、そのお陰で何とか記事を書けてきました。

そんな中でふと疑問が。

 

「これは果たして仕事なのか?」

 

様々な場所に出向き、取材をして、記事を書く。

行動だけ見ればそれは仕事のように思えます。

しかし、自分はそのイベントや人に出会うことを楽しんでいる。

やりたくてやっている。

これって趣味なんじゃない?

果たして仕事なの?

 

今日は日々の業務の中で持った、そんな疑問について書いていきます。

 

 

仕事って何だ?

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仕事って何でしょうか。

 

「自分の価値を社会に提供すること」

「やならければならないことを粛々とこなすこと」

自己実現をはかるための活動」

etc...

 

三者三様、人の数だけ色々な考え方があると思います。

 

自分にとって、今まで仕事は

「労働によって価値を生み出し、対価として報酬をもらう活動」

のことだと、捉えていました。

そしてそれはやりたいことではなく、やるべきことで、できることだと思っていました。

出来もしないのに、やりたいことだけやっているのは仕事ではなく趣味だと。

そう考えていました。

 

今自分は仕事しているのか。

ライターとして価値が提供できているのか。

出来るというのは何を基準に判断すれば良いのか。

 

今までは教員免許という資格があったため、専門性を持って価値を提供しているという実感がありました。

しかし今はそんな資格も肩書も持っていません。

 

ライター養成講座の修了証を持っているわけでもなく、文学部の学士号を持っているわけでもない。

ただライターやってますと自称して記事を書いているだけ。

果たしてこれは価値を提供していると言えるのか。

それがずっと気にかかっていました。

 

また同時に、仕事を楽しんでやっている自分に違和感もあります。

いや、どちらかというと楽しいことが仕事になっているという感じでしょうか。

取材という名目で人に会える、面白い場所へ行ける、楽しいイベントに参加できる。

 

これが仕事でいいのか。

 

そんな疑問が自分の中で鎌首をもたげるくらい、大きなものになってきました。

 

 

「仕事は楽しい」への不信

 

 

仕事は辛くてしんどいものだ。

そんな価値観が自分の中にはあります。

給料はその我慢料だという考え方です。

「楽しいうちは仕事じゃない」 

 とまで思っているくらいです。

 

仕事は楽しい、素敵だ、自己実現ができる。

 

そんな言葉は、人手不足に悩む劣悪な職場環境の会社が人を集めるために捏造したキラキラワードだろう。

もしくはしんどい環境にいる自分を鼓舞するために、そのように自己暗示をかけないとやってられない人たちが発した言葉なんだろう。

日々周りの友人からの愚痴や、ネットに書き込まれる情報などから、私はそう考えるようになりました。

 

 

 

仕事を楽しんでやっている人は「いる」

 

 

しかし加古川に来て、自分でプロジェクトを立ち上げてやっている人たちはみんな一様に「仕事は楽しい!」といいます。

どうせ今だけだろと思っても、聞くと10年以上続けている人もいたり。

そんな馬鹿な!という驚きに日々出会いました。

 

報酬は決して高くないし、楽そうでもない。

そこだけ見ると、単純にやりがい搾取の半ボランティアに見えます。

ただ何が違うかというと、それを自分の意志で、自分で創っているということ。

搾取も何も、誰かにさせられているわけではない。

搾取元が存在しない。

彼らは何一つ奪われておらず、提供しているのです。

 

また、プロジェクトを立ち上げている人は必ずしもその専門家というわけではありません。

できる保証も信頼も無い。

でも、やる。

やっているんです。

できるできないではなく、とりあえずやってみようよと。

できるかどうかわからないけど、楽しそうだし、まずやってみようよという考え方で動き出しています。

 

自分はできる保証もないのに、プロジェクトを立ち上げるなんて、とてもじゃないけど簡単には出来ません。

今回ライターをすることに踏み切ったのにも、相当勇気がいりました。

 

 

 

「やらされがい」でなく「やりがい」 

 

 

そんな中、気づいたことが二つ。

彼らは自分の意志で自分の行動を選択し、それに納得して行動しているということ。

そしてやると決めてから、出来るように力をつけたり、人を集めたりすること。

 

自分の中の違和感を無理やり無くすため

「これは自分の好きなことだ、やりたいことだ」

と自己暗示をかけることなく、純粋にやりたいことをしている。

 

そしてそこに出来るという自信がなくても、やるという覚悟がある。

 

こんな事が現実に可能なのかと、本当に驚きました。

今でも何か裏があるんじゃないかと疑ってるくらいです。

 

もし本当に「やりがい」なるものが存在するとすれば、これなのではないかと。

したくないことに無理やり理由付けして、これがやりたいことだと思い込んでいる「やらされがい」でなく「やりがい」が、本当にあるんじゃないか。

最近そう思うようになりました。

 

それと同時に、自分もこのやり方でいいかもしれない。

仕事として間違っていないかもしれないと、考えるようになりました。

 

出来ないことは多いけれど、この先力をつけていけばいい。

出来る自信でなく、やる覚悟を。

 

まだ答えは出ていませんが、何となくこれって、自己啓発的なキラキラした意味合いを抜きにして本当に素敵なことではないでしょうか。

何かいいですよね。

素敵。

うふふ。

 

 

自分は「素敵な働き方がある!みんなも素敵になろう!!」みたいな自己啓発的なメッセージを出すのも出されるのも反吐が出るほど嫌いです。

なので素敵だからどうなんだという話ではなく、ただ素敵な人たちがいるねってだけにとどめておきます。

そもそも素敵かどうかは人それぞれ違うし、自分の価値観を押し付けるのはあまり好きではないので。

まあそういう生き方をしている人たちが加古川にいましたよ、興味あれば会ってみて下さいって感じで、締りは悪いですが、ここまでにしておきます。

 

 

おわり

 

 

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「心に余裕がないと、楽しめない」【教師】片山 敦夫

こんにちは。

ロペスです。

 

 

今回はインタビュー記事。

 

 

「お!物シリーズか??」

ropeth0313.hatenablog.com

 

と思った方。

断じて物ではない。

ましてやシリーズなどない。

あんなのしょっちゅうやってたらおかしくなる。

もう二進も三進もいかなくなれば、またするかもしれませんが、あれは伝家の宝刀です。

そう安々と使えるものではないのです。

 

ということで、今回のお相手は、片山 敦夫先生。

 

夏休みを迎え、人であふれる猛暑の古都「京都」で三回目のインタビュー、スタートです。

 

 

片山先生

 

片山さんは京都府中高一貫校で先生をしておられます。

教えている教科は理科。

理系というと研究室にこもってそうな、寡黙な人をイメージしますが、片山さんは気さくで話しやすい方でした。

 

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パスタを前に笑顔満開の片山さん。こんなに嬉しそうにパスタ見る人は初めて。

 

お互い昼食がまだだったので、一緒に御飯を食べながら話しました。

終始笑顔で言葉は丁寧。

人当たりも柔らかく、温かい人柄の方です。

 

ご飯を済ませたら場所を移し、インタビュー開始。

お互い襟を正して向き合いましたが、それでも場の雰囲気は柔らかく、とてもやりやすい空気感の中スタートしました。

 

 

なぜ先生に

 

 

ロペス:なぜ先生になろうと思われたのですか。

 

片山:小学校1年生、2年生のころの先生が一番大きなきっかけですね。当時いじめに合っていまして。僕は学級委員長タイプで、それを気に入らないと思う奴からいじめを受けていました。具体的に何をされたかまでは覚えていませんが、いじめを受けていたときの感覚は鮮明に残っています。

 

ロペス:そういうの、抜けないですよね。自分も似た経験があるのですが。

 

片山:そうですね。その時助けてくれたのが当時の担任の先生です。50前半の女性の先生で、田舎育ちでお兄さんと蛇を振り回して遊んだというやんちゃな話をよく聞きました。僕がいじめに合っていたときは、優しくずっと寄り添ってくれていました。何かあれば先生に頼ればいい。そんな安心感のある先生でしたね。

 

ロペス:寄り添ってくれるというのは。

 

片山常に背を合わせている感じです。見えないですけど、背中に温かみがある。そんな感じですね。

 

ロペス:うわ、めっちゃいい表現それ(笑)ストンと落ちました。

 

片山:その先生の様になりたいと思ったのが、教職を目指したきっかけです。

 

 

  「興味関心の芽」を逃さない

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スタバでもこの笑顔 

 

ロペス:教師をされていて、一番「やってやる!」と燃え上がるタイミングってありますか。

 

片山:雑談のときですかね。

 

ロペス:雑談・・・ですか。

 

片山:はい、理科に関わることであれば、拾ってとことん付き合います。それがその子にとって興味関心の芽だと思うんですよね。授業の中で、何らかの理由でそこに引っかかった。そこは絶対見逃さないようにしていますし、本人が納得するまで付き合うようにしています。興味関心の芽を教師がスルーしたら、そこで相手の興味関心が終わっちゃうかもしれないじゃないですか。だから絶対逃さないようにしていますね。

 

ロペス:それがご自身の教育観とも関わっていますか。

 

片山:そうですね、関わってきます。自分で大事にしているのは「応答」なんです。機械で例えると「レシーバー」。常にONの状態にしておく。いつ相手からアクションがあっても、リアクションできるようにしています。また単純に疑問に対する答えを教えるだけでなく、何かを載せて返したいと思っています。

 

ロペス:「何か」とは何ですか。

 

片山:例えば相手が質問をしてきたとする。それに対して答えを出すだけなら教科書や参考書で済むわけですよ。そうじゃない。そこに付録として様々な情報を載せて返したいと思っています。ですから付録も色々ストックしていますね。

 

ロペス:それは「面白さ」につながりますね。

 

片山絶対面白いでしょ!僕は理科が大好きですし、相手にもそう思ってもらえるといいなと思っています。相手が面白いと思える、そんな芽が出てきたチャンスは絶対に逃がさないです。

 

 

勉強できないことは何が不幸か

 

ロペス:ここで質問を変えて、片山さんは勉強ができない人って不幸だと思いますか。

 

片山:義務教育段階で言うと、偏差値50以下ということは、義務教育内容を理解できていないということじゃないですか。僕の感覚としては、解き方を知っているだけで何とかなる55くらいもその範疇に入るんですけど。そのレベルの人って、支援や補助を受けるための行政文書の読解力がないとか、金銭的な面で数字に弱いとか、そういった点で不幸だと思います。

 

ロペス:生活インフラの利用すら出来ない。

 

片山:そうですね。生きる力において大変だと思います。崖から落ちそうな時、つかめるものがあるのに不勉強のためにつかむことができない。

 

ロペス:いくら行政が支援を充実させても、そこにアクセスできるだけの基礎教養がないとなればその支援は利用できないですもんね。現場におられて、内容を理解できていない子たちってたくさんいますか。

 

片山:たくさんどころじゃないですよ。去年の内容を理解しないまま進級してきている人だらけです。義務教育の内容が怪しい人もいます。もし自分にカリキュラムや制度を触れる権限があれば、留年制度を導入して、ちゃんと出来てから次に進めるようにします。また、そういう人って客観的にものを見ることができないというか、自分の経験だけでしかものを見られないと思うんです。いざという時に、頼れるのが自分の経験しかない。勉強していれば、様々な知識にアクセス出来るし、先人の解決策を用いることが出来るかもしれない。

 

ロペス:確かに。そうなれば生きていく上で心強いですね。

 

 

余裕をつくる

 

 

ロペス:この先、教育がこういう方向に進んでいけば面白いのにと思うことってありますか。

 

片山:この進路に進みたければ、このような方法があるよというレールがプログラム化されて、それがたくさん創出されれば楽というか、楽しいと思いますね。

 

ロペス:楽ですか・・・。どうしても日本的な価値観で考えると「楽ばかりしていると楽しめない」「しんどいこともしなくてはいけない」と考えがちですが、効率化する意味というのは一体何なのでしょうか。

 

片山:もちろん、そういうことも大事だと思います。でもしんどいばかりじゃ無理ですよ。続かないです。心に余裕が無いと楽しくないでしょ。楽しいと感じるためには余裕が必要です。ですから楽するというのはとても大事です。

 

ロペス:その為に「効率化」をすると。

 

片山:そうです。楽できるよう余裕をつくりだす。また余裕ができればその分新しいことも出来るじゃないですか。次の発展のための余裕ができますよね。新しいことをする、効率化する、余裕ができる、また新しいことをする。このサイクルを回すことで成長していくのだと思います。

 

ロペス:他に何か余裕をつくるために心がけていることはありますか。

 

片山7割の力で生きることですかね。10割で生きつづけるのはしんどいですし、続かないです。ただ、この7割というのは手を抜いているという意味ではなくて、多分10割目指してやっても7割り程度しかでないだろうなという意味で7割です。そういう意味で言えば10割だそうと思えばそれ以上の努力がいる。限界を超えながらやり続けたら潰れますよ。そうならないよう、コントロールはしています。

 

ロペス:個人的に、10割出そうとしちゃうので、見習わせていただきます(笑)今日はありがとうございました。

 

片山:ありがとうございました。

 

 

 

子どもの興味関心の芽を逃さないという心の構え、勉強の意味、余裕の大切さ・・・。

示唆に富む話をお聞かせいただき、私自身本当に勉強になりました。

余裕をつくって楽しめるよう、自分もこの先気をつけます(笑)

 

今回のインタビューはここまで!

片山さん、ありがとうございました!

 

 

おわり

 

 

 

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