ロペペディア

日々の雑感

「ユーザーにとって汎用性の高い商品でありたい」ー【日用品】洗濯バサミ

こんにちは。
暑さで朦朧としています。
ロペスです。
 
 
今日、たまたま『刃牙道』という漫画を読んでいました。
その中で、主人公がカマキリと戦うシーンがあるんですよ。
カマキリを格闘家に見立てて、究極のイメージトレーニングをしているシーンが。
 

 

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ちょっと何言ってるかわからない

 


これを見てピーンと来たんです。
 
 「俺も本気を出せば、人以外でも仮想インタビュー出来るんじゃねぇか。」

と。


SNSで「インタビューさせて下さい!」と投稿しても、反応がまったくなかった私の絶望的な人望のなさを考えても、これならいける。

 

業界的にも革新的なこのアイデア
おそらく誰もやってない。
むしろ誰もやろうと思わない。
これは俺が挑戦するしかないのではないか。

そんな胸から湧き上がる熱い想いに突き動かされ、断行。

 

インタビュー2本目。
暑さで朦朧とする中、暗い実家の一室でスタートです。

 

 

日用品としてのプライド

 


今回、日々の生活の一仕事を終えて休憩されていた洗濯バサミを直撃。

 

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若干疲れが見える洗濯バサミ

 


「お休みのところ大変恐縮なんですが、お話伺ってもよろしいでしょうか。」

(リアリティを出すため、本気で話してます。)

 

 

「…。」

 


返事がない。
ただの洗濯バサミのようだ。


めげない。
まだめげない。
漢ロペス25歳独身。
返事が返ってこなくとも、これしきのことではめげない。
逆に返ってきた方が色々めげる。

 

言葉でのコミュニケーションが難しくとも、方法はまだある。
まずは相手の様子を細かく見る。

 

緊張していないか?
シャイで、話すタイミングをうかがっているだけなのか?

 

優れたインタビュアーは、こうした言葉以外の相手の所作から心情を読み取る術に長けているといいます。

 

試されている。
のっけから相手はこちらの力量を推し量っている。

 

そう感じた私は質問を変えました。

 


「今日暑かったですよねー。炎天下の中、一日中外の仕事ではお疲れでしょう。」

 


出来るインタビュアー、ロペス。
相手への配慮と共感。
これで硬い心をほぐしていく。
心なしか、洗濯バサミが柔らかくなったように見えます。
好機。
これを逃さず畳み掛けるように質問をしていきます。

 

 

「一年中外での仕事が多いと思うのですが、暑い日と寒い日、どちらが体力的にこたえますか?」

 

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「…。」


やはり返答は無し。
ただ、そこに職人としての美徳が含まれていることを私は見逃しませんでした。
どれだけ過酷な環境だろうと、自分は語らず、自分のすべきことをただ粛々とこなすのみ。
そんな姿勢が無言の中に見てとれました。

職人は誇り高く、こちらが知った風な態度で臨むと不快な印象を与えかねない。
ここは下手に出て、相手の出方を見ながら探り探り進めていこう。
そう考え次の質問。

 


「いやー、粛々と仕事に臨むその姿勢、本当に頭の下がる思いです。
今回こういったインタビューを快く受けてくださって本当にありがたく思っております。
どういう意図で受けてくださったのか、差し支え無ければ教えていただけませんか。」

 

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「…。」

 


微動だにせず相対してる洗濯バサミ。
やはり、無言。

俺は語らず、ただ行うのみ。

そういうことなのでしょうか。
1つの目的のためだけに作られたものは美しい。
そんな話を聞いたことがあります。

俺はただ挟むだけだ。

洗濯バサミは物言わず、姿勢で私に伝えてきました。

 


専門性から汎用性へ

 


「ところで、あなたは『挟む』という点において、ユーザーから絶大な信頼を得ているわけですが、その他にも様々な用途がありますよね。」

 

 

www.youtube.com


「このように、ユーザーのニーズに応じて専門性を保ちながらも、広く柔軟に活躍していくコツのようなものはあるのでしょうか。」

 


そう尋ねた瞬間、部屋に風が吹き込んで来ました。

 

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怒っている。
間違いなく怒っている。

 

職人に対して安易に「出来るコツ」を聞くなど、専門性に対する冒涜でした。
彼らは長年「いかにユーザーの皆様に気持ちよく使っていただけるか」を真摯に考え、努力を積み重ねて来ています。
その中で掴んだ極意を、私のような人間が簡単に「教えてください」なんて、図々しいにも程があります。

 


「軽はずみな発言をお許しください。」

 


深く頭を下げ、相手の怒りが落ち着くのを待つ。

次第にカーテンの隙間から暖かい日が差してきました。
許してくれたのでしょうか。
相手の許可なく頭をあげることに抵抗を感じながらも、様子を伺うため洗濯バサミともう一度対峙しました。

 

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光り輝く洗濯バサミ

 


その時の洗濯バサミの姿たるや。
まさに菩薩。
全てを許し、全てを受け入れる懐の深さ。
こういった在り方が、ユーザーに「こんな使い方したら、洗濯バサミに悪いな…」という抵抗感を抱かせず「もっとこうしてみよう!」というクリエイティビティを引き出すのでしょう。

 


「本日はお休みのところ、お時間を割いていただき、本当にありがとうございました。」

 


洗濯バサミの底知れぬ可能性と、それを確かにする哲学。
あまりにも多い学びを抱えれず、まだまだ聞きたいことがあったのですが、インタビューを終えました。

 

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仲間の元に帰る洗濯バサミ

 


インタビューを終えて

 


マジで辛い。
何してるんだろう俺。
何この悲哀に満ちた記事。
もう二度としたくない。
人にインタビューしたい。

 

誰か、俺にインタビューさせてください。
お願いします。

 

おわり