自分はこう回る【エデュコレ】
こんばんは。
ロペスです。
ついに始まりますね。
大規模教育イベント「多様な教育の博覧会ーエデュコレー」。
今まで参加したことないんですが、この機会に参加してみようと思っています。
知り合いもたくさん来るみたいだし。
ということで、今回は「自分はこう回る【エデュコレ】」と題しまして、自分なりのエデュコレの見方、みどころをご紹介。
是非参考にして下さい。
見方
見方は細分化すれば山程あると思うのですが、大枠を理解するためにまず抑えてないといけない点が3つ。
「目的」「手段」「評価」です。
まず最初のポイント「目的」。
どの教育事業においても「教育目標」「教育理念」「事業理念」「ミッション」といった、どういうことを実現したいのかという目的が設定されています。
言い方は様々ですが、要するに「教育によって何を実現するのか」という点です。
「自分の意見をはっきり言える」とか「我慢強い」とか、子ども像で表されることもあれば、「教育を通して、豊かな社会を実現する」「教育格差を無くす」といった、社会課題の解決をミッションにしているところもあります。
教育を行うにあたって、その子どもたちをどのような方向に成長させたいのか。
教育事業を通して、どのような社会を実現していきたいのか。
各教育機関によって課題意識に違いがあるので、そのあたりの差異を見ていっても面白いかもしれません。
次に「内容」。
「目的」を達成するために、じゃあどうするか、何をするのか。
「教育内容」「教育方法」「プログラム」「カリキュラム」「コンテンツ」がこのあたりになります。
大きな目的を掲げたものの、それを達成する手段があやふやであれば、それは当然実現できません。
それぞれの教育機関は目的の達成のため、世に数多ある教育の中から自分たちの目的に合った教育を選んで取り入れています。
フレネ教育、モンテッソーリ教育、生活綴方教育、問題解決学習といったベースとなるものをアレンジして、実際の現場で運用できるよう工夫がされています。
人間相手なので、マニュアル通りにやっていればうまくいくというものでもないのが教育の難しい所。
日々実践されている先生、スタッフの方々の試行錯誤の末たどり着いたのが今の「内容」です。
なぜその手段を選んだのか。
そういった点も学べると面白いのではないでしょうか。
最後に「評価」。
ここは自分が一番興味のある点なのですが、学問的に言うと「教育評価」というところになります。
学校現場では今や当たり前ですが、「指導と評価の一体化」というものがあります。
指導をやったらやりっぱなし。
その効果はろくに検証しない。
それでは教育として成立しません。
指導をしたからには、それがどのような効果を生み、どれだけの成果があったのかというのをはからなければなりません。
「効果あるかわかんないけど、とりあえずやってみた」
では話にならないですよね。
今に始まった話ではないですが、「教育の説明責任(アカウンタビリティ)」は厳しく追求されるようになってきています。
それぞれの教育機関がどのように評価をしているか。
その方法や規準(基準)を知れば、子どもを見る視点も増えて勉強になると思います。
みどころ
今回のイベントでの個人的なみどころをご紹介。
(尚自分は関西圏の人間のため、大阪会場のみどころ紹介となっております。)
・「西宮サドベリースクール」
こちらは以前インタビューさせていただいた鈴木一真くんの通っていたスクール。
ちなみに八ヶ岳サドベリースクールは東京で行われるエデュコレにブース出展していますので、興味のある方はそちらも合わせてどうぞ。
こちらの学校、全国のサドベリースクールを回る「サドベリーツアー」を毎年敢行している鈴木君によれば、一番サドベリーの形に近い学校だそう。
こういった学校は基本財政的に厳しく、ボランティアに頼らざるを得ないケースが多いのですが、こちらは正規スタッフを雇用できるだけの運営体制になっているのも特徴です。
サドベリースクールの説明はインタビュー記事の方にあるので、そちらを参照下さい。
特に自分が面白いなと思うところは、「どういう学校なのか、どういう方向に進んでいきたいのかは、スタッフの一存でなく子どもたちが決める」という点です。
その考え方からか、スタッフ雇用に関しても子どもの投票で決まるという、斬新なシステムになっています。
自分たちの成長のために(そもそも成長したいかどうかも子どもたちで考える)、どのようなスタッフが必要なのか。
そういったところから子どもたちで考えているのが面白いところ。
公教育に身を置いている人間からすると、中々触れる機会のない思想、システムなので、一見の価値があると思います。
こちらは学生時代からよくご縁がある学園。
以前インタビューに登場した岡村くんもここでインターンをしていました。
個人的に教育でしんどくなっている時、代表の藤田先生が相談に乗ってくださったことがありました。
温かい言葉やアドバイスなどをいただけ、自分自身本当に救われました。
「頑張りすぎないで『続けられるように』する。それが一番大事。私達にとって大事なのは毎日子どもとかかわること。一打逆転のホームランを打つ仕事じゃないからね。」
この言葉は今でも心に残っています。
社会人になってからは、これからの教育を学ぶツアーと称して見学に伺い、ツアー参加者一同を迎え入れてくださり、質疑応答にもていねいに答えていただきました。
こちらの見どころは何といってもスタッフの哲学。
一人ひとり自身の思想・哲学を持っていて、その話が深い。
機会があれば、積極的にお話を伺いに行きたいところ。
・Tera school
設立当初からSNSでチェックしていた事業。
友人の何人かもこちらでスタッフをしていたこともあり、よく話を聞きました。
代表の荒木さんは一度お会いしたことがあるんですが、博識かつ聡明な方で本当に勉強になりました。
お寺で教育をするという、斬新な形でスタートしたこの事業。
『学び合い』「探究型学習」「プログラミング教育」と、今ホットな教育の粋がプログラムに詰まっています。
自分も詳しい内容については伺ったことがないので、この機会に寄ってみたいなと思います。
・PaKT
大学時代、イベントでご一緒することが多かった秀士さんが代表をされている事業。
とあるイベントで
「川の石が水の流れによって磨かれるように、人は人によって磨かれるんだと思う」
というお話を伺った際には、心が震えました。
SNSでは、よく大学生スタッフ達が夜遅くまでミーティングを行い、頭に汗をかきながら子どもたちにとっていい教育とは何かを試行錯誤する姿があがっていました。
そうした想いをもったスタッフの一人ひとりがつくりあげてきたPaKT。
このイベントの場だけでなく、継続的にチェックしたいなと個人的に思う事業です。
・Teach For Japan
民間人を公教育の先生として現場へ送っている、ということから興味を持ったプロジェクト。
「教室から社会を変える」というメッセージからもわかるように、社会課題解決型の事業です。
外部からの干渉を嫌う公教育の現場。
そこに長年関わっているという点でとても興味があります。
プログラム内容や派遣される教師のことはもちろん、公教育機関との信頼関係形成について詳しくお話を伺ってみたいところ。
教育に戻る前に一度は行ってみたいと強く思っているプログラム。
洋上にて海外の教育を学んだり、そこに参加するアツい想いを持った教育者たちと関われたりととても魅力的な内容。
現在の職場の同僚がプロジェクトの設計に関わってたとあって色々話も聞けるのですが、本当に面白そう。
この機会に説明を詳しく受けてみたいなと思います。
・D.Live
学生時代の教育イベントでお会いした田中さんがされている事業。
設立当初、苦心しながら必死に立ち上げている姿をSNSで拝見していました。
「子どもの自信白書」という子どもの自尊感情や自己肯定感について学べる冊子を刊行しており、こちらは是非一度手にとってみたいと思っています。
今回のイベントでは、不登校の子どもにどのように関わっているのか、そのお話について伺ってみたいです。
おわりに
以上、エデュコレのみどころでした。
あくまでロペス個人の見方なので、そこはあしからずご了承下さい。
ここでは書ききれなかった素敵な事業はたくさんあると思うので、実際に足を運んでみて、またレポートを書きたいなと思います。
また特別企画でも、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進されている住田さん、以前の上司であり現在教員の働き方改革で活躍されている杉山さん、海外進学者を多く輩出している箕面高校校長の日野田先生といった豪華三名の講演もあるので、そちらも楽しみにしています。
個人的に思うこちらの見どころは杉山さん。
以前の上司なのですが、大勢の前での一斉講義をよく思わない方なので、”何か”仕掛けてこられるんじゃないかなとわくわくしています。
それでは、エデュコレの盛会を祈りつつ、このあたりで。
イベントにご参加される方と関われる機会も楽しみにしています。
会場でお会いした際はよろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーー
Follow me!!
https://www.facebook.com/hiromu.nakano
https://www.instagram.com/ropeth/?hl=ja
加古川の魅力を発信するメディア「palette」
お仕事(ライティング)の相談や記事の感想などはこちらから
ーーーーーーーーーーーーー