相談
こんにちは。
ロペスです。
最近「言外のコミュニケーション」というものに興味があります。
どういうものかというと、言葉そのものから伝わる情報だけでなく、言葉にのっかってくる当人の思想や価値観、意図や欲望などを考慮したコミュニケーションのことです。
例を挙げると
「この部屋暑いね」
という発言を誰かがするとします。
文字だけ読むと「ああ、この人暑いんだな」という情報しか伝わりません。
しかし、視点を変えればその言葉に「空調の温度を下げてくれ」や「場所を変えたい」という意図がのっかているのが汲み取れますよね。
日々色んな方と関わる機会の中で、そういったアンテナを立てて話を聴いているのですが、たくさんの気づきがあってとても面白いです。
今日はそんな気づきのお話。
「相手が求めていること」を捉える。
日々の生活の中で
「最近さー、しんどいことがあって、困っているんだよねー。自分では頑張っているつもりなんだけど、中々難しいよね。」
という相談、耳にすることが多いと思います。
みなさんはどのように対応するでしょうか。
「大変だね。その気持わかるよ。」と相手の気持ちに共感する。
「それはこうしたら解決するんじゃない?」と解決策を提示する。
人それぞれ対応の仕方があると思います。
ここで自分が大事だと思うのが「相手が何を求めているのか」を捉えること。
この相談者が真に何を求めているのかを捉えないことには適切に対応ができません。
「あの人全然私の気持ちをわかってくれない。」
「あいつに相談したものの、何も解決しなかった。」
そんなことになりかねません。
「しんどい」「つらい」という自分の気持ちに共感して欲しいのか。
「こうしたらいいんじゃない?」という何か具体的なアドバイスが欲しいのか。
自分は共感を求める前者を「カウンセリング型」、解決策やアドバイスを求める後者を「コンサルティング型」と分けて、適宜使い分けるよう心がけてきました。
この使い分けがうまくいっていない場合、相談者側は
「何でわかってくれないの!!(自分の気持ちをわかってほしいのに!)」
と憤り、相談にのっている側は
「お前のことを思ってアドバイスしてやっているのに!(改善する気あんのかコイツ・・・)」
と若干呆れたり、両者の中でコミュニケーションの齟齬が生まれかねません。
なので相手の求めていることが何なのか、アンテナを立てて丁寧に聴く必要があるんじゃないかと思っています。
「エンパワメント」
自分は今まで上述した通り、二つの観点を大事にしてきました。
しかし、最近それだけでなく、新しく三つ目の観点があるのではないかと考えるようになりました。
それが「エンパワメント型」。
気持ちに共感して欲しいわけではない。
何か改善のアイデアが欲しいわけでもない。
ではその人は一体何を求めているのか。
「困難に直面して尚頑張っている私」を褒めて欲しい、応援して欲しい。
そういうことを求めているタイプがいるというのを最近知りました。
エンパワメント型の対応は、場を盛り上げる際や相手をのせる際に有効に働きます。
安心感を得たり課題解決ができたりするわけじゃないんですが、何となく「やってやろう!」というテンションが上がります。
最近出会う何か新しいことを始めようとしている人は、こういった対応を求めているケースが多いように感じたので、学びとして記事にしてみました。
今まで二つの観点で人と関わっていましたが、これからこの新たな三つ目の観点を用いて、これまで以上に「相手の求めているもの」を見極めていきたいなと思います。
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