海がめサーフ
こんばんは。
ロペスです。
あれ?お前昨日更新してたくね?
って感じでしょうが、今日も書きます。
前の記事に書いた通り、書き物の仕事を頂きました。
しかし、残念なことに今までに書いた文章の「量」が全然足りていない。
「質」に至っては言わずもがな。
ということで、ひたすら文章を書いていきます。
そう、やる気が続く限り・・・。
今回からは「日記」ではなく、「記事」を書いていきます。(前回の投稿参照)
ただ、ぽんぽんとネタが出て来るわけもなく、何を書こうかなと。
そこで、自分が幼少期にタカラモノを貯めていた引き出しから「これは・・・!!」とビビッと来たものを紹介していこうと思います。
今回はこちら。
おそらく小学校低学年あたりでしょう。
本が大好きだった自分が、初めて人に向けて書いた文章です。
『がんばれ 海がめサーフ 第一かん』(著:中野 広夢)
まあ地雷のにおいしかしない。
正直記憶もあやふや。
これをいろいろツッコミ入れながら、何とか良さを引き出して紹介していけたらと思います。
まずは表紙から。
そうですね、どこからいきましょうかね。
ここは定番通り、主人公から紹介しましょうか。
異才、中野広夢(幼少期)が生み出した『がんばれ 海がめサーフ』シリーズの主人公。
海がめサーフくんです。
背中に何かついてますね。
ご丁寧に「パワーランプ」と説明がかかれています。
機会と生物の融合、そんな禁忌に果敢に挑戦する小学生低学年。
このころから既に社会への問題提起を行っていたんでしょうか。
それとも怪獣映画の見すぎだったんでしょうか。
よく見ると、サーフくんの後ろにうっすら大きな亀の陰が見えます。
これからのサーフくんの成長を期待させるギミックと受け取ることもできます。
しかし自分の記憶が正しければ、これは単純に大きく描きすぎて消しゴムで消して書き直しただけ。
画用紙でつくっていたので、こういう制作過程が残るんですね。
そんな小さな子どもの試行錯誤が垣間見える微笑ましい表紙です。
次にタコ。
被り物に描かれたドクロマークからは、形にとらわれない、自由な絵画技法を作者が好んでいたことがうかがい知れます。
最後にマンボウ。
お前なんでいるん?
ではページをめくってストーリーをなぞっていきましょう。
みんな同じ方向を向いていますね。
仲良しなんでしょうか。
それとも逆から書くのが大変だったんでしょうか。
そして右下には「生まれてからずっと見はっている」という、プロのストーカーのタコ。
おそらく表紙に載っていた悪役っぽいタコのことでしょう。
そしてマンボウ。
なにしてるん?
で、次のページで急展開。
タコが飛び出てきます。
生まれてからずっと付け狙ってたそうですが、ここで何かを感じたのでしょうか。
「ここだ!今がチャンスだ!」とばかりにサーフに襲いかかります。
読解力の無い私は、一体どのあたりがチャンスなのか皆目検討もつきません。
読者に謎を残すという、高尚な技が使われています。
ところでこのタコ、表紙では頭に被っていたドクロマークの帽子がなくなっています。
何かの布石でしょうか。
謎は深まるばかりです。
視点を文章に移しましょう。
「かあちゃあん」
がいいですね。
めっちゃ叫んでる様子が伝わってきます。
当時読んでいた『ハリー・ポッター』シリーズの影響を受け、感情的なセリフは文字を大きくすることで表現するという技が使われています。
こういう他の作品から技を盗んでくるあたり、作者の積極的な学習の姿勢がうかがい知れますね。
そして次はいよいよサーフが冒険へと旅立つ場面。
「さあ、新しい冒険に出ぱつだあ!!」
ちょっとテンション高いですね。
お母さん意識不明で、恨みから仇を討ちに行く割には結構テンション高いですね。
あと「新しい」という表現にも疑問が残ります。
一体何が「新しい」のか。
これはもしかして、今後サーフくんの過去を描く予定で、その時の冒険と比較して「新しい」という表現をしているのでしょうか。
解釈が無限に広がる味わい深い文章ですね。
場面変わってサーフは仲間に恵まれます。
「アイテムや地図を手に入れてつぎなる海へ行きます」ということで、冒険の地道な歩みが全てカット。
物語は面白いところだけでいいんだ。
そんな作者の物語観が表れている一文です。
そしてマンボウ。
博士だったんですね。
家族襲われるまで一緒にいてて、襲われているときには姿を消していたマンボウさん。
これを仲間にしてしまうのは人選ミスではないでしょうか。
それとも、そういう弱さがあるマンボウでも、仲間として受け入れるサーフくんの懐の広さを表現したかったんでしょうか。
読み手によって解釈がわかれますね。
ここで新キャラの「たなごけいびたい」の登場です。
失礼を承知で申し上げると、「たなご」という魚、正直キャラとしてあまり立たないように思います。
そして「けいびたい」という役職に関しても、どっちかというと「守る」お仕事ですよね。
攻めに行ってますけど、やる気満々って言ってますけど、大丈夫でしょうか。
これは登場人物にあえて「欠点」を与え、物語の人物間のパワーバランスを調整する目的があるのでしょうか。
この先、要チェックですね。
さて、読み進めていく内に、どんどん気になる点や素晴らしい点が出てきました。
とてもじゃありませんが一回分の記事にまとめきれません。
ということでこの続きはまた次回。
おわり